NOON裁判、初公判傍聴レポート   by DJ MIZUTA

NOON裁判、初公判傍聴レポート by DJ MIZUTA


クラブNOONのオーナーである金光正年さんが「ダンスをさせる営業」を許可なく行ったとして風営法違反で公訴提起されている刑事事件、NOON 裁判の初公判が、10月1日、大阪地方裁判所で開かれました。

100席ある傍聴席は、マスコミ関係者、金光さんの支援者、クラブ業界関係者でほぼ満席となり、この裁判に対する関心の高さを感じさせました。

裁判の冒頭、金光さんは「私が経営していたNOONでは、検察官が主張するような類の風俗営業を行った事はありません。音楽やダンス文化を通じて 人間関係を形成してきました。クラブの仕事に誇りを持っています。防音や清掃活動にも取り組み、近隣とも良い関係を築いてきました。」と主張。

西川研一弁護団長は、風営法による今回の摘発が、表現、営業の自由を侵害している事、ダンスの定義が曖昧で適正な手続きに反するとし、ダンス営業 規制が違憲無効である事を指摘しました。また、風営法改正を求める多くの署名が集まっている事にも触れ「多くの国民が疑問視しているこの法律で人 が処罰されてよいわけがない」と述べ、金光さんの無罪を主張しました。

検察側の冒頭陳述は「許可なくダンスをさせる営業であった。摘発当日、客に対し、体を揺らしたり、膝を曲げ伸ばしたり、頭を振るなどのダンスをさ せた」というもの。

これに対し、弁護側は冒頭陳述で、明治時代から連なるダンス営業に関する経緯、国民のライフスタイルの変遷、違憲性などに触れ、風営法は時代遅れであり、既に人を罰するだけの根拠を有していない事を主張しました。

弁護団は摘発当日にNOONで開かれていたイベント「ブリティッシュ・パビリオン」で掛かっていた曲を、実際に法廷内で再生。オアシス、シザーシスターズ、スウェード等を含むこのCD-R は、、当日プレイしていたDJによる、現場を再現したミックス音源でした。恐らく、日本の法廷内で掛かった初 のDJミックスだと思います。

また、弁護団による約3時間に渡る証拠の朗読も素晴らしい物でした。ダンス営業規制に関わる歴史的文書や、風営法の成立や改正の際に議論された国 会の議事録など、圧倒的なボリュームで資料を提示し、風営法がいかに時代遅れであり、現代において曖昧さを残す法律である事を強調しました。

以下、裁判後に開催された報告集会で、私、DJ Mizutaがスピーチした内容に一部加筆します。

私がNOONの前進であるDAWNで初めてプレイしたのは、忘れもしない1997年11月23日でした。今ではロンドン・オリンピックの閉会式で プレイした事で世界的に有名になったFatboy Slimの初来日イベントの企画を持ち込み、同イベントでDJとしてもプレイしたのが始まりです。当時、ヨーロッパでは既に人気だったFatboy Slimも、日本では知る人ぞ知る存在でしかありませんでした。この冒険
的な企画に興味を示し、共同開催として一緒に盛り上げてくれたのがNOON(DAWN)でした。これはNOONが、そして金光さんが、新しくて面白い物に絶えず挑戦してきた事を証明するエピソードのひとつだと思 います。

そのFatboy Slimは、JRの高架下を利用したDAWNの内装をいたく気に入っていました。DAWN、NOONを通じて3回も来店しているChemical Brothersは店の客層の良さを褒めてくれました。’90年代から新しい文化を発信する場所として親しまれてきたDAWN、NOONは、日本 国内にとどまらず、海外のトップ・アーティストからも賞賛されているのです。

■NOON裁判、今後の日程
10月30日(水)午前10時〜午後3時(見込み)…証人尋問(摘発時のNOONのお客さん)
10月31日(木)午前10時〜午後3時(見込み)…証人尋問(NOON従業員)
11月11日(月)午前10時〜午後3時(見込み)…証人尋問(摘発担当警察官など)
11月13日(水)午前10時〜午後3時(見込み)…証人尋問(摘発を指揮した警察官など)
12月4日(水)午前10時〜午後3時(見込み)…証人尋問(学者3人)
12月16日(月)午前10時〜午後3時(見込み)…被告人質問(金光さん)
1月9日(木)午後1時10分〜3時(見込み)(論告弁論期日)
3月ごろ 判決言い渡し

※NOONのスタッフや金光さんに面識が無くても良いと思います。風営法の事、DJ
の事、クラブの未来を考えたい人は、是非傍聴席へ!

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